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重陽の節句の豆室礼

Plan&Plan豆室礼 重陽の節句の飾り写真1(9月)

重陽の節供は

菊の節句とも言い

宮中では「観菊の宴や菊見の宴」が行われ

人々は穢れ(けがれ)を祓い「菊酒」を飲みながら長寿を願いました


そこで今回の豆室礼は

折り紙の菊とキリコガラスの酒器の籠飾り

折り紙の菊は 綺麗な封筒を解体しておったもの

色は「十二単のかさね色目」を参考にしました


十二単と言えば平安時代

平安中期の人々は

染めた薄い衣を重ね着る衣装を着ることで

表裏が透けて見えることによる色の変化を楽しみ

表裏の配色に植物の名前を付けていました


平安末期頃から

衣装が強装束となると

裏地を別色の表地の縁にのぞかせたり (おめり)

袖口や裾などだけに

別色の狭い裂(なかべ)を挟む手法等がとられ

色とりどりの裂を上下に重ねていく配色が生まれました


これらの配色の事を

「かさねの色目」と言い

身分 季節 行事等によって

配色に決まりがありました



さて 今回のテーマである

「菊」と名付けられた配色はとても豊富で

裏表の配色の場合

白菊(表:白色/裏:萌黄色)

莟菊(表:紅色/裏:黄色)

九月菊(表:白色/裏:黄色)・・・などなど



色が上下に重なり合う配色では

黄菊 や 移菊 など

様々な色の組合せがあります

 Plan&Plan豆室礼 重陽の節句の飾り写真2(9月)

今回は

9月菊(表:白/裏:黄)

蘇芳菊(表:白/裏:濃蘇芳)

の色目を参考に菊の色どりを表現してみました


今回の費用は・・・封筒代金¥300‐
          籠代金¥100‐
         合計 ¥400円

※キリコガラスは家の食器棚の片隅に眠っていた物を使いました・・ので0円 

参考文献:王朝文学文化歴史大辞典(笠間書院)
かさねの色目(青幻舎)


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