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かいしきの豆室礼



Plan&Plan豆室礼 懐紙と干菓子の写真1


干菓子や饅頭等を改まった場所で頂く時

お菓子の下に敷いてある紙を

「かいしき」と言います。


また お正月の鏡餅や

神社のお供え物でも

三方等の台の上に「かいしき」を敷いて

その上に餅や供え物をのせます。

これは 格好が良いから敷いているのではなく

本来 紙を敷く事が日本の礼法だからです。



山根章弘氏の「折形の礼法」によると

大昔 まだ食器と言う物が

使われていなかった頃

食べ物は 比較的大きな

「柏(かしわ)の葉」の上に

載せて食べていたそうです

その後 食器が登場しても 

それにあやかって 食材を盛る時には 

器に木の葉を敷きました。



和紙が生産されるようになると

その木の葉が和紙に変わって

一つの日本の礼法となりました


ところで

「かいしき」の折り方に

吉と凶

の折り方があるのを御存知ですか?

写真が吉 逆折りが凶です


吉は

長方形の紙の角をずらして折る時に

手前の紙の 左側の角を高く 

右側の角を低く

左上から右下に流れるように折ります


左が上・・の理由は 

山根一城氏の「暮らしの折り方 包み方」によると

南に向かって立った時

左手(東)から太陽が昇ってくるからだそうです・・・(^-^;



南に向く事を好み 

朝日を縁起物と考える

日本人らしい理由ですね



逆にお葬式等で使われる

凶の折り方は 逆方向

右上(西)から左下(東)に流れるようにですから

西方浄土なんて事を思えば

西は死のイメージ

お葬式で使われるのも

もっともな事なのかもしれません



因みに 客として招かれた場所で

紙に敷いたお菓子が出た場合

食べきれず残ったり、手をつけない時でも

本来は 自分で菓子を「かいしき」の紙で包み

持ち帰るのがマナーなんだそうです


でも なんだか

あつかましい(>_<)って

思われたら嫌ですよね
 

だから お菓子を出した方の人が

お客様に持って帰ってもらうように

気を利かせるのが

現代のマナーになっているように思います

Plan&Plan豆室礼 懐紙と干菓子の写真2


お茶会などで

自分が持参した「かいしき」を出してお菓子を取る場合は

写真のように紙が

輪になる部分を自分側に向けて折って下さい

逆だと

これも凶の折り方になってしまいます。



細かいようですが

知らないと相手に失礼になりますね

難しい日本の礼法・・(>_<)



参考文献:暮らしの折りかた包み方(主婦と生活社)
折形の礼法(大和書房)


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